じつはものすごく関係している!歯周病とタバコについて
- 2025年2月6日
- 歯周病
じつはものすごく関係している!歯周病とタバコについて
こんにちは、たか歯科クリニックです。
今回は歯周病と喫煙の関係についてお話したいと思います。
歯周病ってなぜ起きるの?〜歯周病の歴史〜
歯周病はいったいなぜ起きるのでしょうか?
歯周病の原因にも歴史があります!
1930年ごろ:歯石自体が悪い説
1950~1960年ごろ:プラークの量が多ければ多いほど悪い説
1970~1980年ごろ:歯周病の原因の細菌がいると発症する説
1990年ごろ:遺伝や全身疾患の影響が主に関係してくる説
2000年ごろ:レッドコンプレックスと言われる特定の細菌が原因説
2010年ごろから現在:共生関係の破綻によって起こる説
このようにそれぞれの年代によって色々な説が挙げられていました。現在の歯周病の原因は共生関係の破綻によって起こる説が一番有力です。
歯周病と喫煙
歯周病の原因の共生関係の破綻というのはどういったことかと言うと、歯周病は「プラーク(歯垢)の攻撃力」と「歯ぐきの抵抗力」のバランスが崩れたときに発症するということです。
つまり宿主と細菌のバランス関係が崩れた時に歯周病は発症するのです。
「歯ぐきの低抗力」は疲労やストレス、加齢や病気による免疫力の低下や喫煙などによって弱まってしまいます。
その中でも喫煙は「プラークの攻撃力」を強める作用もあるため、歯周病の非常に大きなリスク要因となります。
タバコが与える悪影響
タバコが与える悪影響には具体的に何があるのでしょうか
・血液への影響
煙に含まれるニコチンは血管を収縮させる作用があります。
そのため栄養や酸素が届かなくなります。
また歯ぐきからの出血が少なくなるため、歯周病に気付きにくくなります。
・免疫細胞への影響
煙に含まれる化学物資は、白血球などの免疫細胞の働きを弱めます。
・プラークへの影響
煙に含まれる化学物質は、プラークを硬くします。
非喫煙者に比べるとプラークの剥がれにくさは倍以上とも言われています。
また化学物質は歯周病菌の大好物なため、プラークの病原性を高め攻撃力を高めます。
・紙タバコと加熱式タバコ
最近は、加熱式タバコも主流になっています。
紙じゃないから大丈夫と思ってる方も多いですが
加熱式タバコにも、ニコチンなどの化学物質が含まれているため紙タバコ同様に悪影響があります。
禁煙がもたらす効果
では禁煙は歯周病改善に効果はあるのでしょうか。
喫煙者は非喫煙者に比べて歯周病の進行が速く、歯周病治療を進めても効果が出にくいと言われています。
ただ禁煙によって歯ぐきの血流が良くなり、数週間で本来の免疫機能を取り戻してくれます。
また歯周病が進んでしまっている場合にも効果が現れるため、禁煙に手遅れはありません。
禁煙することは歯周病予防に効果的ですが、もちろん全身の健康のためにもとても重要です。
これをきっかけに、本数を減らすことからでも挑戦していただけたらと思います。
たか歯科クリニックでは歯周治療に力を入れております。歯周病のことでお困りごとがございましたら、ぜひご連絡ください。
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