オーラルフレイル 〜口腔は全身の健康へと繋がる〜
- 2024年7月14日
- お知らせ
オーラルフレイル 〜口腔は全身の健康へと繋がる〜
このような症状はありませんか?”ささいな衰え”が積み重なると…
こんにちは、たか歯科クリニックです。
今回は「オーラルフレイル」についてお話したいと思います。
・食事中むせたり食べこぼしがある
・硬いものが食べにくくなった
・滑舌が悪くなった気がする…。
こういった症状は当てはまりませんか?
加齢などに伴う、些細なお口まわりのトラブルのように思われるかもしれませんが、こうした状態が続くようであれば、それはお口を介した身体の衰えへと繋がります。
ただ、オーラルフレイルは健康と要介護状態との中間にあり可逆的です。適切なお口のケアを行うことで、予防・改善することができるのです。
オーラルフレイルって?
オーラルフレイルとは、オーラル(口腔)とフレイル(虚弱)を合わせた言葉で、口腔機能の衰えが全身の老化につながるという考えです。
なぜお口の機能が衰えると全身が弱っていくのでしょうか。
まずはじめに、歯が悪くなると噛み応えのあるものが食べられなくなり柔らかい炭水化物を多く摂るようになります。
そうすると、栄養の偏りが生じてきます。
タンパク質を多く含む肉を食べないと筋力が減り体力も弱っていきます。もちろん食べる力も低下していきます。
筋力や体力が低下していくと日常的な動作にも支障をきたし、歩いたり階段を登ったりすることが困難になっていきます。
このようにして口腔内の機能が弱ると、全身も弱っていくのです。
食べることは健康の第一といっても過言ではありません。
そのため自分の歯でなんでもしっかり噛めるように口腔環境を整えてあげることが非常に大事です。
しかしながら、口腔機能が衰えているかどうかはご自身ではなかなか気づかないのが現状です。
そのため当院では口腔機能が低下していないかどうかの検査を導入しております。
15分ほどでできる簡単な検査
検査といってもとても簡単な項目を順番にチェックしていくだけです。
①お口の中をきれいに磨けているか
②お口の中が乾燥していないか
③歯は何本残っているか
④舌や唇がしっかり動いているか
⑤舌の力が弱っていないか
⑥しっかり噛めているか
⑦ちゃんと飲み込めているか
以上の項目を順番に検査したり、聞き取りをしていきます。
検査をして口腔機能の低下が認められた場合はそれらを改善するために、簡単なトレーニングをおすすめしております。
お家でできる簡単なトレーニング3選
検査を行い口腔機能の低下が疑われた場合、検査をするだけでなくどうすれば低下している口腔機能が回復するかもお伝えしております。今回は当院で行っている多くのトレーニングの中から特に簡単にできる3つをお伝えします。
1.『あいうべ体操』
お口周りの筋肉や舌の筋肉を鍛えることで、口呼吸を鼻呼吸に改善できます。さらに顔のたるみやシワの改善にも繋がります。
(GCホームページより引用)
2.『パタカラ体操』
舌や唇をしっかり動かして鍛えることで、摂食嚥下の機能や発声の機能を向上させることができます。
(GCホームページより引用)
3.『唾液腺マッサージ』
唾液量が増えることでお口の乾燥を防ぐことができます。唾液量が増えると、食べることや飲み込むこと、会話がしやすくなります。
(GCホームページより引用)
人生100年時代
人生100年時代と言われているこの時代を、少しでも元気に過ごせるように、そして何よりも、食べたいものを美味しく食べれるように、お口の健康を守っていくことは非常に大切なことです。
オーラルフレイルになると、
柔らかい物が食事の中心となり偏った栄養しか取れない
↓
食欲・筋力の低下、食べる楽しみがなくなり人との交流が少なくなる
↓
認知機能の低下・健康寿命が下がる
といったことにも繋がります。
こうした”話す・食べる”といった生涯の楽しみを守り続けるためにも、お口のケアや定期的な歯科受診はとても重要な予防の基盤となります。
当院でも、患者様ひとりひとりの生涯を通したお口の健康を守るため、4ヶ月毎を目安に定期的な歯科受診をお勧めしております。
検診毎にお口の中で気になる所や、なにかご不明な点がございましたら、お気軽にご相談ください。
明石市大久保町 たか歯科クリニック
西明石と大久保のちょうど間の歯医者さん
明石で予防歯科・小児歯科・歯周病治療・インプラント治療・セラミック治療・小児矯正・成人矯正・インビザラインを行なっています。
ぜひお気軽にご相談ください。ご予約はホームページからWEBもしくは電話でお取りすることができます。