歯科と薬の関係について
- 2023年5月20日
- 一般
歯科と薬の関係について
そのお薬、歯科治療と関係あるかもしれません!
こんにちは、明石市大久保町のたか歯科クリニックです。
今回はお薬と歯科との関係についてお話しさせていただきます。
患者さんの中には、「自分が飲んでいる薬は歯科治療に関係ない」と思っている方も多くいらっしゃるかもしれません。
しかし実際には、飲んでいるお薬が歯科治療に影響することもあります。
それではどんなお薬が関係しているのでしょうか?
こんなお薬が関係しています!
出血が止まらなくなる薬『抗血栓薬』
これは血液をサラサラにするお薬という呼び方の方がよく耳にしているのではないでしょうか。
脳梗塞や心筋梗塞を防ぐ抗血栓薬には血液をサラサラにする作用があるため、出血すると血が止まりにくくなります。
歯科治療では意外に出血する場面が多いので注意が必要です。
しかしほとんどの場合、歯科医院できちんと止血できますので心配なさらないでください。
顎骨壊死を引き起こす可能性のある薬『骨吸収抑制薬』
骨粗鬆症の治療でよく使われている骨を強くするお薬ですが、重大な副作用として顎の骨が壊死することがあります。
とくに抜歯やインプラント埋入などの外科処置の刺激によって顎骨壊死が引き起こされることが多いです。
顎骨壊死の予防には、抜歯などの外科処置まで至らないように日頃のケアをしっかりして歯の健康を保つことが重要です。
歯石を取るなど普段の歯科治療の刺激では心配はいりません。
こんなお薬が関係しています!〜歯ぐき編〜
歯肉の増殖を招く薬①『抗てんかん薬』
抗てんかん薬の中で、フェニトインという成分の入った薬を長期間服用した場合に副作用として、50%以上の方に歯ぐきの腫れがみられます。
歯ぐきの腫れは慢性的な歯肉炎にもつながります。
歯石がついていると歯ぐきへの刺激となり、さらに歯ぐきが腫れやすくなるため、予防するために自宅でのブラッシングや歯科医院での歯石除去をすることが大切です。
歯肉の増殖を招く薬②『カルシウム拮抗薬』
高血圧症や狭心症·心筋梗塞などの治療に使われるカルシウム拮抗薬は、血管の壁の収縮を抑えて血管を広げることにより血圧を下げます。
血管が広がる副作用として歯ぐきの腫れが起こることがあります。
抗てんかん薬と同様に、歯ぐきの腫れを予防するためには定期的な歯石除去が大切です。
安心してください!歯科治療はちゃんと受けることができます!
このようにお薬は歯科治療に大きく影響することがあります。
だからといって心配しないでください、歯科治療はちゃんと受けることができますので、歯科治療のためにご自身の判断で服薬をやめないようお願いします。
服薬したままで歯科治療が可能な場合も多くありますし、必要な場合はかかりつけ医の先生にご相談させていただきます。
初診の際は必ず問診票に、現在飲んでいるお薬をご記入いただければと思います。
また、初診時には飲んでいなかったけれど、途中から飲み始めたお薬があったり、逆に病気が改善して飲むのをやめたお薬がある場合も教えていただければと思います。
たか歯科クリニックでは全身疾患にも気をつけながら治療を行っております。
持病がある方やお薬を飲まれている方でも安心してご来院ください!
明石市大久保町 たか歯科クリニック
西明石と大久保のちょうど間の歯医者さん
明石で予防歯科・小児歯科・歯周病治療・インプラント治療・セラミック治療・小児矯正・成人矯正・インビザラインを行なっています。
ぜひお気軽にご相談ください。ご予約はホームページからWEBもしくは電話でお取りすることができます。